六等星の瞬き

ひっそりと本(児童書)について書きます。たまに雑記も。

ブログの近況と、ちょっと脱線話。

児童書ブログなのに、最近なぜか『マノン・レスコー』(プレヴォ)あらすじと感想 - 六等星の瞬きの記事がアクセスのトップにあるという状況です。マノン・レスコーがどっかで上演されているのか⁉流行か⁉とも思ったけれどそういうわけでもなさそうです。唯一考えられるのは、記事の中に「吹奏楽コンクールの自由曲候補」という言葉が含まれているからかもしれません。何の気なしに書いた一文でしたが、今の時期的に吹奏楽絡みでマノン・レスコーを検索している人が多いのかもしれません。以下、ブログの趣旨から外れた脱線記事になります。

吹奏楽について

今の時期は夏のコンクールに向けて、課題曲や自由曲に取り組み始める時期ですね。春先の定期演奏会等で課題曲・自由曲を演奏する団体も多いと思います。最近、吹奏楽連盟の着服やら、練習や大会に支障が出そうな新型肺炎の流行やら、向かい風が吹いている感じがしますが、今年も多くの団体が生き生きと活動出来たらいいなあと思います。

情熱は技術に勝る

厳しい部活の中でやっていたら「上手い=良いこと」というのが染みついてしまいます。「情熱は技術に勝る」という考え方もあるけれど、やっぱり才能や技術がある人には圧倒的な力があります。好きだけど自分には適正も才能もないと思っている人ほど「上手さ」に捉われすぎてしまうような気がします。

でも一度渦中から離れてみると「情熱は技術に勝る」というのは本当だなと思うようになりました。単に上手いよりも生き生きと演奏している人のほうが輝いています。何も技術の向上や練習を二の次にして楽しくやろうぜ!という訳ではないですよ。普段は技術の向上を追い求めて練習し、本番などで苦戦しながらも無意識に楽しめるだけの情熱がある人は強いと思います。これは特に大人を見ていてそう感じます(人生経験も関係してると思いますが)。

学生の方は一度部活に入ると、毎日の練習や本番で楽器を吹くことがルーティーンになってしまって、息苦しいことがありませんか? しかもコンクール時期ともなれば朝から夕方まで、ぴりついた雰囲気のなかで、ひたすら合奏練習。コンクールで得られるものもあるのですが、基礎練習や個人練習で楽器と向き合える機会も減り…となってくるので、私はコンクール時期があまり好きではありませんでした。

学生の頃は身の回りの世界しか見えていませんでしたが、生き生きと楽器を吹いている大人は結構いるのです。誰に強制されるわけでもなく、忙しい仕事や家庭の合間を縫って時間とお金を割いて練習…。情熱と愛ですね。なにもそれは学生時代から楽器をしている人に限らず、「大人になってから始めてみた」という人も沢山います。音が出しにくい楽器を大人になってから始めるなんて、新しいことに躊躇しがちな私からすると本当に凄いと感じます。

経験の長短に関わらず、聴きづらい箇所があったって、生き生きと楽しそうに演奏している人を見ると心が満たされます。同時に自分ももっと上手くなりたいと刺激を受けるんですよね。

 

コンクール時期の部活で生き生きと!というのは難しいかもしれません。情熱よりも技術をしっかり審査されます。ただ、楽器が好きかどうかも分からなくなってしまう…というのは勿体ないと思います。一度離れてみるのもいいかもしれません。煮詰まりすぎずに頑張ってくださいね。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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