2018-01-01から1年間の記事一覧
『マノン・レスコー』、プレヴォ作。フランスの恋愛悲劇。数多くの舞台や映像作品があり、プッチーニの歌劇の吹奏楽アレンジは、コンクールの自由曲候補に挙がることも多いのでご存知の方も多いかもしれません。その原作についてあらすじや感想をまとめたい…
夏休みの宿題の代表格、読書感想文。あまり良い評判を聞きません。 親が代筆といういわば古典的な手法に加えて、昨今は宿題代行サービスやメルカリで取引という新手の策が登場しているとか。勿論、読書感想文大好き!という人もいると思いますが、本好き=読…
人生で「初読時の衝撃が忘れられない本」、「涙が出てくる本」はいくつかあって、読んだ時の情景まで鮮明に記憶しています。その中の1冊がこの本です。
児童書ブログを名乗っているけれどもはや何でもあり&偏りが凄いブログです。児童書に関する雑記ブログといったところでしょうか。メディアミックス作品は映画や深夜枠アニメの感想を入れていますし。 やっと20記事以上。ブログを始めた時はイメージが湧い…
一言でいえば「行ってよかった…!」です。「黒魔女さんが通る‼」シリーズで有名な石崎洋司先生。大学で開催される講演会&サイン会なんて貴重じゃないですか!児童文学関連のイベントは現役読者層に気兼ねしてしまうから、参加しにくいですもん。
「黒魔女さんが通る‼」シリーズ(石崎洋司作、藤田香・亜沙美絵)の既刊一覧まとめです。発売ごとに随時更新していきます。シリーズ開始から15年経過(2021年現在)しているので既刊も45巻以上あります。そして作中で時間が経過していく物語なので、久しぶり…
はやみねかおる作、村田四郎絵。講談社青い鳥文庫刊。 主人公・夢水清志郎(通称・教授)は名探偵です。探偵ではなく名探偵。このシリーズにおいて名探偵と探偵の違いは大きいです。本物の名探偵は事件を幸せに解決できる人。謎や闇を暴ききって解決!なんて…
2018年7月から、テレビアニメ放送がされている『BANANA FISH』。見たところNO.6 は バナナフィッシュから、かなりの影響を受けていますね。でもメイン2人の関係性は似てるようで全然違うと感じました。『NO.6』のオマージュ元作品ということを見かけたので、…
あさのあつこ作、塚越文雄絵。青い鳥文庫刊。 超能力を持つ中学生の少女、蘭と翠を中心としたSFライトミステリー。 あさのさんの作品といえば『バッテリー』『NO.6』や時代小説が有名ですが、このシリーズもおススメです。
イラスト担当、藤田香先生の訃報後初めての新刊。過去一度でも藤田先生のイラストに魅了された人は買ってみてほしい一冊です。「長らく読んでないなあ」という方もです。 6年1組編6巻 黒魔女さんの夏休み石崎洋司作 亜沙美絵 藤田香カバー原案 藤田香先生の…
15年続く(2020年5月現在)黒魔女さんが通る‼シリーズにも原点となったお話があります。それは通常の青い鳥文庫単行本ではなく、アンソロジー短編集に収録されています。その名も「おもしろい話が読みたい!青龍編」。 以前の記事では主人公・チョコとその師…
前回の感想記事では原作寄りの観点から書きましたが、映画としての映像や音楽等について少しまとめようと思います。映画の筋に関するネタバレはしていないつもりです。 「タイトルに抵抗が」、「児童労働」(衝撃の視点です)などの声があるようですが、2003…
高評価が多い劇場版『若おかみは小学生!』。自分は小学生のころから親しんだ原作至上主義なうえ、前評判でハードルはかなり上がっています。でも期待外れな点はありませんでした。好きな原作とは全く違うけど完成度が高かったです。 最初からまっさらな気持…
90年代以降生まれのかつての少年少女は、この2作品に聞き覚えありませんか? 令丈ヒロ子作、亜沙美絵/石崎洋司作、藤田香&亜沙美絵。両作品のコラボも3作刊行されています(2018年10月現在)。図書館では、大抵貸し出し中なので、今の子供たちからも人気を…
ズッコケ三人組シリーズ/那須正幹作。絵は前川かずお、高橋信也。ポプラ社。 この作品は有名だと思います。戦後の娯楽系児童文学の先駆けで、年配の方にも知名度があるのでは?40周年を迎えたロングセラー。大型書店では店頭に並べられていることもあるので…
倉橋燿子作、牧野鈴子絵。青い鳥文庫で全9巻。 フランスと日本のハーフの少女、チナの成長記です。苦労や困難に立ち向かい、時には相手を赦し、受け入れながら進んでいくチナはとっても眩しく見えます。殺伐とした現代にこそ、こういう本が書店に並べられて…
2011年夏にフジテレビのノイタミナ枠で放送されたアニメ版NO.6(ナンバーシックス)。深夜アニメとしては比較的有名かつメジャーな作品を送り出している枠なので、NO.6の場合もアニメ化でかなり知名度が上がったのではないでしょうか。 しかし全9巻の小説を11…
はやみねかおる作、K2商会絵。青い鳥文庫刊。性別不詳、年齢不詳の怪盗クイーンが世界を股にかけ、「怪盗の美学」を満足させる獲物を狙う! 夜の闇に浪漫を感じ、赤い夢の中で生きている子供がいるかぎり、怪盗がいなくなることはない(『怪盗クイーン公式フ…
シリーズ開始から15年。主人公のチョコも5年生から6年生に進級しました。小さい書店だと最新の6年生編(2020年5月現在既刊10巻)しか置いていないことがありますが、是非とも初期の黒魔女さんを読んでいただきたい…! 黒魔女さんの作風変遷(私見) 始まり…
NO.6(ナンバーシックス)/あさのあつこ。未来都市《NO.6》を舞台にしたSFファンタジー。全9巻、外伝1巻。 完結・アニメ放送ともに2011年です。作中で近未来と設定されている2013年と2017年は既に過去となってしまいました。それでもこの作品がずっと心に住…
石崎洋司作、藤田香&亜沙美絵。講談社青い鳥文庫刊。2000年代のベストセラー。青い鳥文庫では『若おかみは小学生!』と並んで双璧をなしていました。 小学生のころ、お小遣いをつぎ込みました。その後もマイペースに買い続けて、現段階で既刊のほぼすべてが…
大人になって感じる児童書の魅力は何なのでしょうか。人によってそれぞれだと思います。なかには「その年でまだ読んでるの?」と感じる人もいるでしょう。個人の考えの違いなので、それぞれです。 私の主観で挙げさせてもらいますと、主に3つあります。 1、…
私は小学生のころから本が好きです。本といっても学習系のものから、純粋に楽しい‼と感じるものまで多種多様でした。 ただ、児童書というのは大人になるうちに読まなくなって、忘れていくひとも多いでしょう。ある意味それが自然とも言えます。 でも、ある時…